Q&A
Question and answerQ: 赤ちゃんも診察しますか?
A: もちろん、乳児、幼児の皮膚の病気は診察させていただきます。
「アトピー性皮膚炎は皮膚の病気です」
(1997年日本臨床皮膚科学会『皮膚の日』の標語より)
Q: 診療は皮膚科・
アレルギー科だけですか?
A: 皮膚の病気であれば原則として何でも診療させていただきます。
アレルギー科はアレルギー性皮膚疾患が対象です。
つまりアトピー、蕁麻疹(じんましん)、薬疹、接触性皮膚炎(かぶれ)などです。
喘息やアレルギー性鼻炎などは必要に応じて該当医療機関へ紹介させていただく場合があります。
Q: ステロイド(副腎皮質ホルモン)
外用剤は大丈夫ですか?
A: ステロイド外用剤(塗り薬)はアトピー性皮膚炎、湿疹の基本的治療と考えます。
しかしステロイド外用剤といえども、
・薬効が強いものを、
・長期間にわたって、
・薬の吸収がよい部位に、
使用すれば当然副作用の出現頻度は高まります(このことは個人差もあります)。
重要なことは、ステロイドそのものが怖いのではなく、誤った使い方をすることが怖いのです!
(これはステロイドに限らず全てのクスリに言えることです。)
ステロイド外用剤には、その薬効が、乳児の顔にも塗れるような弱いものから、
皮膚に塗るだけで内服に匹敵するような強いものまで、大変多くの種類があります。
また人の皮膚は部位(場所)によって薬の吸収にかなりの差があります。
皮膚科専門医は病状やその部位によってステロイド外用剤の患者様の症状に適したものを処方しています。
「手前味噌」な表現ですが、
副作用の問題が生じるのは、誤った薬の使い方をしてしまっているからです。当院では、副作用が出ないように慎重に治療をおこないます。
但し、実際に指示通りの使用法を行っても疑問に思うことがあれば遠慮なく相談されてください。
Q: 熱傷(やけど)をしたら?
A: やけどをしたら、
とにかく急いで冷やして、そして何も塗らないで、速やかに皮膚科医の治療を受けてください。
冷やすのは水道水で構いません。
患部の脱衣に手間取る時は、着衣の上から冷やしてください。
受傷範囲が狭ければ、ビニール袋に氷水を入れ<アイシング>で冷やしてください。
冷やすことにより熱による組織のダメージを最小限にし、また痛みも軽減します。
今でもアロエ葉やその汁、
手持ちの内容不明の軟膏や「馬の油」と称するものを塗って来院される患者さんがいらっしゃいますが、
これらは二次感染の原因になるばかりでなく、やけどの損傷をひどくする原因にもなります。
十分に冷やして、何も塗らずに、できるだけ早めに皮膚科医の治療を受けることが、大切です。
(やけどの部位に指輪やピアスなどのアクセサリーを装着していれば、
患部が腫れる前に早期に取り外してください。)
Q: 男性型脱毛症(AGA)を治療
する飲み薬はありますか?
A: プロペシア(フィナステリド)があります。
男性型脱毛症(AGA)に適用がある、内服薬です。
AGAとは思春期以後に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる、
男性に多く見られる進行性(!)の脱毛症です。
プロペシアは抜け毛の原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑え、
AGAの進行を抑えます。
この薬剤購入には処方箋が必要ですが、保険の適用がありません。
このため医師の診療費と薬剤費の全額が患者さんの自己負担となります。
本院では初診時に3,850円(処方箋料を含む)、再診時に2,200円(同)が自己負担分です。
これとは別に薬代が必要です。
ちなみに本院隣接の薬局ではプロペシア(1mg)1カ月分(28錠)を税込み7,700円(MSD)、税込み5,320円(ファイザー)、税込み4,900円(トーワ)で購入できます。
(自由診療ですから、当院と異なる価格の医療機関が他にもあると思います。)
治療効果の目安は抜け毛が減ることで、それは連続して6カ月間内服後の判定になります。
つまり半年内服して抜け毛が減れば有効です。
効果を持続するためには、継続して内服する必要があります。
服用を中止した場合、1年以内に内服前の状態に戻るとされてます。
女性への適用はありません(閉経以後の女性にも適用はありません)。
20歳未満の方には安全性及び有効性は確立されていないため、処方できません。
前立腺癌の検査(PSA)を受ける方は検査に影響がありますので、内服はできません。
プロペシア内服中や内服終了後1カ月以内は、輸血の供血者(ドナー)にはなれません。
肝臓の病気がある方も本院では処方できません。
プロペシアの副作用として、リビドー減退、肝機能障害などがあります。
その為、プロペシア内服中は定期的な肝機能検査を勧めます。